DATE 2025年9月5日(金)
外壁塗装は住宅の美観だけでなく、防水や耐久性を維持するために欠かせない工事です。しかし依頼する前に必ず直面するのが、
- 「費用はいくらかかるのか」
- 「見積もり金額は妥当か」
という悩みです。同じ作業内容でも、業者によって提示される金額が異なることも珍しくありません。適正価格で塗装を依頼するには、複数の業者から見積もりを取得して比較することが大切です。
しかし、見積もり時は抑えるべきポイントがあります。今回のお役立ちブログでは、外壁塗装の見積もり内容を説明しながら、比較する際のポイントをお話しします。
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外壁塗装の見積もりにはさまざまな費用が含まれる!内訳は?
外壁塗装の見積もりは、単に「塗料代と工賃」だけではありません。工事の安全性を確保するための準備や塗装の品質を左右する下地処理など、多くの工程が費用に反映されています。
主な項目は次の通りです。
- 足場代
- 高圧洗浄費
- 下地処理費
- 塗料代・塗装費
- 諸経費・保証費用
それぞれみてみましょう。
足場代
安全かつ効率的に作業を行ううえで欠かせないのが足場です。高所作業を伴う外壁塗装では、足場がないと十分な施工品質を確保できず、転落事故の危険性もあります。
一般的に、建坪30坪の住宅では15〜30万円が相場です。「足場代無料」と宣伝している業者もありますが、工事費用の中に上乗せされている場合があるため気を付けましょう。
高圧洗浄費
塗料を長持ちさせるには「外壁の汚れやコケ、カビ、古い塗膜」を落とすことが欠かせません。そのために行うのが高圧洗浄です。
30坪の住宅で2〜3万円が相場で、見積もりに含まれていない場合は後から追加請求されることもあります。洗浄が不十分だと新しい塗料が短期間で剥がれやすくなるため、無駄な費用がかかる原因になるでしょう。
下地処理費
下地処理とは、塗装を施す前に外壁の劣化部分を補修する作業で、クラック(ひび割れ)の補修やシーリングの打ち替えなどが該当します。
費用は劣化の程度によって変わり、軽度であれば5〜10万円程度、劣化が進んでいる場合は15万円以上かかるケースもあります。見積もりに「下地処理一式」とだけ書かれている場合は、どの範囲まで対応してくれるか確認しておくと安心です。
塗料代・塗装費
見積もりの中で、最も金額が大きいのは塗料代と塗装費です。塗料の種類によって耐久性や仕上がり具合、ランニングコストに差が出ます。仮に、30坪の住宅の場合、費用相場は次の通りです。
- シリコン塗料:60〜90万円(耐用年数10〜12年)
- フッ素塗料:90〜120万円(耐用年数15〜18年)
- 無機塗料:100〜140万円(耐用年数18〜20年)
耐用年数が長くなるにつれて、塗料代も高くなる傾向にあります。
諸経費・保証費用
見積もりには「諸経費」や「保証費用」が含まれることもあります。「現場管理費、交通費、廃材処分費」などが代表例です。全体の費用の5〜20%が目安で、業者によっては「一式」とまとめて記載することもあります。
外壁塗装の費用相場【坪数別早見表】
坪数別の外壁塗装の費用相場は、次の通りです。
住宅の延べ床面積 | 塗装面積目安 | シリコン塗料相場 | フッ素塗料相場 | 無機塗料相場 |
30坪(約100㎡) | 約120㎡ | 60〜90万円 | 90〜120万円 | 100〜140万円 |
40坪(約132㎡) | 約160㎡ | 80〜110万円 | 110〜150万円 | 130〜170万円 |
50坪(約165㎡) | 約200㎡ | 100〜130万円 | 130〜180万円 | 150〜200万円 |
※足場代や下地補修費など塗装の関連費用をすべて含んだ概算です。
見積もり比較で確認すべき5つのポイント
見積もり比較時のポイントは、次の通りです。
- 総額ではなく内訳をチェックする
- 塗料の種類と耐用年数を確認する
- 保証内容を比較する
- 施工体制の違いを理解する
- 地域密着か大手かを比較する
何に注意すると良いかみてみましょう。
総額ではなく内訳をチェックする
外壁塗装の見積もりは、内訳が細かく記載されているか重要です。たとえば、足場代や高圧洗浄費、下地補修費が一式としてまとめている場合、どの範囲まで施工してもらえるのか不明確になりがちです。
内訳が細かいほど透明性が高くなり、追加請求のリスクを減らせます。見積もりを比較する際は、1㎡あたりの単価や補修範囲まで詳しく記載されているか確認しましょう。
塗料の種類と耐用年数を確認する
同じ「外壁塗装」でも、塗料によって寿命は異なります。たとえば、シリコン塗料は10〜12年もちますが、フッ素塗料の場合は15年前後、無機塗料の場合は20年前後もちます。
高価格帯の塗料の方が塗り替え頻度は少ないため、数十年単位でみるとお得です。「費用÷耐用年数=年間コスト」で計算し、長期的な目線で考えることが大事です。
保証内容を比較する
保証は年数だけで判断してはいけません。保証期間が長くても、対象の範囲が狭いと使い勝手が悪くなるためです。契約前には必ず保証書を確認し、書面に記載してあるか確認しましょう。
施工体制の違いを理解する
見積もりを比較する際に見落としがちなのが施工体制です。自社での職人施工なら、責任範囲が明確で品質も安定しやすくなります。一方、下請けや孫請けが多いと指示伝達のズレや品質のばらつきが出るかもしれません。「誰が施工するのか」「管理体制はどうなっているのか」を確認することが大切です。
地域密着か大手かを比較する
大手リフォーム会社は知名度や長期保証の安心感はあるものの、営業費用や管理コストが上乗せされるため、価格は高くなりがちです。一方、地域密着型の業者は下請けに依頼しない分、費用を抑えやすくなります。「安心感を重視するか」「コストを抑えつつ地域性を活かすか」という軸で判断すると選ぶのが楽です。
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外壁塗装の見積もりの失敗例と回避方法
見積もりしたものの、失敗する場合もあります。主な失敗例は次の通りです。
- 相場より安すぎる業者を選ぶ
- 保証内容を確認せず契約する
- 下地処理を省略する業者に依頼してしまう
どのように回避すれば良いかみてみましょう。
相場より安すぎる業者を選ぶ
相場より明らかに安い業者へ依頼した場合、必要な工程を飛ばされてしまい、短期間で塗膜の劣化が起きるかもしれません。安い理由を確認したり、複数の業者に見積もり依頼したりすることで、業者選びのミスを防げます。
保証内容を確認せず契約する
保証内容を確認しなかった方の中には、不具合が発生した際に、高額な修繕費を請求されたケースもあります。必ず保証書の中身を確認しましょう。
下地処理を省略する業者に依頼してしまう
下地処理を省略した場合、外壁内部の劣化が進むため早期の再塗装や雨漏りにつながります。作業内容を説明してもらい、下地処理があるか確認することが大切です。
見積もり依頼時の流れを3ステップで見てみよう!注意点とは?
見積もり依頼時の流れは、次の通りです。
- 現地調査をしてもらう
- 写真付き診断書をもらう
- 契約前に追加費用の有無を確認する
注意点を交えながらみてみましょう。
1. 現地調査をしてもらう
外壁の状態は住宅ごとに異なるため、現地調査なしで正確な見積もりを算出するのは不可能です。調査時には、現地調査をしてもらい劣化箇所の写真撮影や劣化診断書の提出を依頼しましょう。
2. 写真付き診断書をもらう
「どのような劣化があるのか」「どの部分を補修するのか」が写真で載っている診断書をもらえば、現状がわかります。保管しておけば工事後に万が一トラブルが起きても証拠資料として活用可能です。よって、写真付き診断書をもらうことは重要です。
3. 契約前に追加費用の有無を確認する
工事後に高額な追加費用を請求されるケースもあります。「想定以上の劣化があった」と追加請求されるケースもあるため、追加費用の発生条件や金額を確認しておくことが大切です。
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外壁塗装の見積もりで失敗しない!まずはカトペンへ相談を
外壁塗装の見積もりには、足場代や下地処理、塗料の種類など多くの要素が含まれるため、総額だけで判断すると後悔につながる可能性があります。適正価格を知るには、必ず複数業者からの見積もりを比較し、内訳や保証内容まで確認することが大切です。特に相場より安すぎる金額や「一式」とだけ書かれた不透明な見積もりには注意が必要です。
株式会社カトペン/プロタイムズ東三河店/豊橋中央店では、写真付き診断書の提示や、追加費用の発生条件を明確にした上で、ご家庭に合わせた最適な塗装プランをご提案します。外壁塗装を安心して進めたい方は、ぜひ一度カトペンにご相談ください。
問い合わせフォーム、メール、電話、ショールーム来店など、ライフスタイルに合わせてお気軽にご利用いただけます。
