DATE 2024年5月14日(火)
外壁塗装・屋根塗装はカトペンへ!
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外装劣化診断士の小黒です!
欧風建築を目指す方には、使用する屋根材にもこだわっていただきたいのですが、なかなか機能性の高い欧風屋根材が見つかりません。できることなら、メンテナンス性も良い屋根材であることがベストでしょう。
そんな時は「ディーズルーフィング」も選択肢の一つにしてみてください。葺き替えでもカバー工法でも、十分に魅力的な屋根材です。
今回お役立ちコラムは「ディーズルーフィングとはどんな屋根材か」についてご紹介したいと思います。
ディーズルーフィングとは
ディーズルーフィングとは、とても軽量な金属屋根材のことです。しかも、表面には細かな石粒を配置しているため、従来の金属屋根が持っていたネガティブ要素が解消されているのです。
ディーズルーフィングが持つ特徴についてご紹介しましょう。
自然石粒ガルバリウム鋼板屋根材
通常のガルバリウム鋼板屋根材も、1m2あたり約5kgという軽量な屋根材ですが、ディーズルーフィングもそれに負けない軽さの屋根材です。1m2あたりの重さは約7kgと、通常のスレート瓦の1/3ほど、和瓦に対しては1/7ほどの重量しかありません。
熱伝導率を下げて快適性アップ
表面に設置されている石粒が無機質ということもあり、太陽熱を伝えづらいという特徴を持っています。これは屋根の表面温度を下げることにつながるため、室内を暑くならないようにできるという大きな効果を発揮してくれるのです。
石粒が雨音をシャットアウト
通常の金属屋根の場合、雨が表面に当たる際の音が生活の雑音になってしまう場合があります。気になってしまうと、非常に不快な音なのです。しかし、ディーズルーフィングは表面に石粒を配していることで、金属屋根特有の雨音を抑えることができます。
圧倒的な防水性・防火性
ディーズルーフィングは、設置の際に「インターロッキング工法」を用いるため、屋根材同士の一体感が高まります。このおかげで防水性や防火性が向上するのです。また、暴風に対しても強い効果を発揮して、屋根から屋根材が脱落するようなことがありません。
耐久試験では、日本で発生することがないほどの厳しい条件の台風を再現し、シリーズ全てが1,000パスカル以上の風圧に耐えられることが証明されています。
高耐久のジンカリウム鋼板
一般的には「自然石粒ガルバリウム鋼板屋根材」として認知されていますが、実際にはディーズルーフィングに使用されている鋼板は「ジンカリウム鋼板」です。基本的な構成は同じものなのですが、製造したアメリカのBHP社が、従来のガルバリウム鋼板のメッキよりもサビに強い状態に改良したものがジンカリウム鋼板なのです。
つまり、ガルバリウム鋼板よりも若干優秀な金属屋根だということになります。
ディーズルーフィングのメリット
ディーズルーフィンを使用することには、いくつかのメリットがあります。なぜディーズルーフィングを使用するのかを知り、選択肢に入れるかを判断してみましょう。
ディーズルーフィングのメリット①|価格が安い
国産の金属屋根は非常に高価な屋根材になるのですが、韓国や中国で作られたディーズルーフィングは価格を抑えることができます。そのため、工法として安く工事できるカバー工法を用いる際には、非常におすすめしたい屋根材だと言えるでしょう。
工法でも価格を抑えられて、屋根材も据え置き価格にできるため、トータルコストを抑えることができます。
ディーズルーフィングのメリット②|工事が楽
通常の金属屋根材を使用した場合、設置中に曲げ加工をして止水性能を高めなければなりません。しかし、ディーズルーフィングは表面に石粒がついているため、このような余計な作業を行う必要がないのです。そのため、工事期間の短縮にもつながるのです。
ディーズルーフィングのメリット③|見た目が良い
一般的な金属屋根は、意匠に期待はできません。余分な装飾を排除して、シンプルな印象の屋根が金属屋根の特徴になります。そのため、性能は良くても面白みがありません。
その点、表面に石粒を配するディーズルーフィングは、異色の金属屋根材だと言えるでしょう。石の持つ色の濃淡によって景色・印象が変わるため、面白みのある屋根でオシャレな感じが楽しめます。
ディーズルーフィングのメリット④|雪止めがいらない
金属屋根は、表面が滑らかなので雪止めを設置しないと降雪時にすぐに滑り落ちてしまう危険性があります。しかし、石粒付きのディーズルーフィングは、全体が滑り止めの役割を持っているので、余計な雪止めを設置する必要がないのです。これは美観的にも貢献してくれる特徴です。
例えば、テラコッタ風の屋根塗装をした金属屋根に、点々と黒っぽい雪止めが設置されているのを想像してみてください。せっかく綺麗なイメージで仕上がっているのに、余計なものがついてしまうので台無しになってしまいます。
しかし、ディーズルーフィングはそのままの印象を維持できるので、イメージ通りの屋根が実現できるというわけです。
ディーズルーフィングのメリット④|作業性が良い
新しいディーズルーフィングは、表面の石粒が簡単には剥がれ落ちないように強力な接着がされています。そのおかげで、工事業者としては落下の危険性が大幅に少なく済むのです。もちろん、安全帯を着用しているので地上まで落下するというようなことはありません。しかし、屋根の上で点灯するというリスクは付き纏っているのです。
これが一般的なガルバリウム鋼板だった場合、滑りやすさは折り紙つきです。そのせいで怪我をすれば、工事期間にも影響を及ぼすばかりでなく、屋根に損傷ができてしまう可能性もあります。施工業者としても、ディーズルーフィングはありがたい金属屋根なのです。
ディーズルーフィングのデメリット
多くのメリットを持っているディーズルーフィングですが、良い点ばかりではないことも覚えておきましょう。
ディーズルーフィングのデメリット①|屋根の継ぎ目が多い
ディーズルーフィングの設置方法は「インターロッキング工法」だとお伝えしましたが、これは上下の屋根材をつなぐ方法であり、上から下に流れていく雨水に対しては非常に優秀な性能を発揮してくれます。しかし、左右のつながりに関しては少し状況が変わってくることを覚えておきましょう。
基本的には側面同士を突き合わせて隙間なく設置する方法なので、施工直後は綺麗な屋根が完成します。しかし、経年劣化や屋根調査で歩き回られた際に隙間が生じてしまうと、その隙間が非常によく目立ってしまうのです。
ディーズルーフィングのデメリット②|板金部材が乏しい
カバー工法でディーズルーフィングを採用する場合、軒先の板金には石粒付きのものが用意されているわけではないため、統一感がある屋根にはなりません。そのため、屋根は非常に綺麗に仕上がっているのに、外壁との境目には枠線のような見た目になってしまうでしょう。
ディーズルーフィングのデメリット③|石が剥がれる
表面の石粒は、経年劣化によって剥がれ落ちてしまいます。接着剤への熱や、紫外線による硬化で接着力が落ちてしまうため、これを避けることは難しいです。また、石が剥がれてしまうことで、雨樋の詰まりも懸念点となるでしょう。
ディーズルーフィングのデメリット④|通気性が悪いものもある
通常の屋根材は、綺麗に取り付けられているだけで「かなり通気性が高い」ことを覚えておきましょう。しかし、ディーズルーフィングのインターロッキング工法は、通気性の観点からすると非常に弱い設置方法だと言えるでしょう。
水が入らないことは良いのですが、通気性が悪いと断熱性能にも影響を及ぼしてしまうので、ある程度の通気性は必要なのです。
ディーズルーフィングは塗装が必要
ディーズルーフィングの石粒には、当初から色がついています。そのため、屋根塗装をしないでも問題がないという誤認が発生しているので注意してください。適切な時期に屋根塗装を施すことで、石粒の剥がれを抑えることにつながり、快適性アップも図れるのです。
また、石粒の剥がれてしまった箇所は、非常に見栄えが悪くなります。石粒の持つ熱伝導率の低さは、遮熱性能として恩恵を受けられる素晴らしいものですので、しっかりと性能維持を心がけてください。
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どんなに優秀な金属屋根材であっても、適切な屋根塗装を施すことで効果を持続することができます。同じように、外壁材がどれだけ丈夫で素晴らしいものであっても、外壁塗装によってメンテナンスすることを怠れば、どんどん劣化が進んでしまうということを忘れないでください。
豊橋市にお住まいの方であれば、株式会社カトペン/プロタイムズ東三河店/豊橋中央店が建物のメンテナンスをさせていただきます。いつでもご相談ください。
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